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2023年の仕事

更新日:2023年12月25日


花束書房と同ジャンルの仕事をまとめています。


・VOL3より連載してきた女人禁制をテーマにした特集の編集を務めさせていただきました。連載では叶わなかった分野について専門の方々に執筆していただいたのですが、これまで仕事をご一緒したかった方も多く、大変ありがたい作業でした。

また、大阪の性善寺、福井のナモナモ寺など現地取材ができたこと、各地の声を届けられたこともうれしかったです。この号を編集したことでこれまでの連載とつながりつつ、この巨大な問題について整理もできたので、単行本の加筆修正に力が入りそうです。

・6/24には、「山の女人禁制」について爆笑エッセイをご執筆いただいた堀越英美さんとエトセトラブックス店舗にてイベントも行いました。会場ではクスクス笑い声が絶えず、なごやかでとてもいい雰囲気でした。

・夏には関西の読者がオンライン読書会を企画してくださり、エトセトラブックスの松尾さんと参加しました。みなさんそれぞれに深い読みで、刺激になりましたし、すごく楽しかった! 部落女性や在日朝鮮人女性とハンセン病の記事に反応してくれる人が多かったのも、関西のフェミニズムの地域性なのかも。企画時に地域性を出した記事をつくりたいと考えていたので、実際に反応として出るとやはりうれしい。



★『未来からきたフェミニスト 北村兼子と山川菊栄』

・6月頭に刊行になりました! 同時進行・同時発売だった『エトセトラ』女人禁制号とともに文フリ東京にて初販売。エトセトラブックス店舗では、昨年12月後半から『ウィメン・ウォリアーズ はじめて読む女戦記』のフェアを開催、選書もさせていただきましたが、『エトセトラ』のフェアも開催、『北村兼子と山川菊栄』も並べていただきました。

・10月には名古屋大学ジェンダーリサーチライブラリ(GRL)にてブックセミナーを共同開催しました。運営全般GRLにお世話になり、おんぶにだっこのまま盛況に終わりました(170人ほど申し込みいただいたとか!)。登壇いただいたのは、林葉子さん、趙書心さん、高柳聡子さん、豊田真穂さん、山口順子さん、神奈川県立図書館の島香織さんです。2025年には、GRL機関誌にて同イベントの記事が掲載予定です(私も寄稿しました)。



★『ふぇみん』1面インタビュー

昨年より1面インタビューを執筆させていただいています。興味がある/好きな人にお話を聞ける、楽しいお仕事です。『ふぇみん』PDF版でバラ購入もできます。


2022年10月5日号 井出川泰子さん


2023年1月15日号 高柳聡子さん


2023年4月25日号 吉野一枝さん


2023年7月5日号 河原千春さん


2023年9月25日号 鈴木ちひろさん


2023年11月15日号 福島夏子さん


また『ふぇみん』に『沖縄ともろさわようこ』(河原千春・源啓美編、不二出版)の短い書評を寄せました。この本についても、もろさわさんについても全然書きたりないので、ご依頼お待ちしております!笑



★『信濃毎日新聞』書評

今年春から2年間、『信濃毎日新聞』の書評委員を務めることになりました。

毎週土曜の読書面に掲載され、WEBにて無料会員登録すると5本まで記事が読めるそうです。











★『群像』(講談社)連作「ふたり暮らしの〈女性〉史」

8月号に「人見絹枝と藤村蝶」が掲載されました。

昨年秋に八戸に取材に行った成果も反映させた、思い入れのある記事です。絹枝がフェミニストとして、言葉の表現者として生きたたしかな足取りと、同居していた藤村蝶とのかけがえのない日々をたどりました。人見絹枝については『エトセトラ』『未来からきたフェミニスト 北村兼子と山川菊栄』でもコラムを書いていますが、さらに読み直し・描き直しをしており、絹枝の評伝としてもまったく新しいものになっています。



★その他

・来年、花束書房から刊行予定の本の準備を始めました。半分勉強、半分遊びのつもりで6月にエトセトラブックス松尾さんと渡韓。

「独立運動から続くみちをたどって~おしゃべりソウル旅行記~」と題したレポートを『エトセトラ』(vol.10、周司あきら特集編集、男性学)に寄稿しました。

・今年は、私の文章を好きだと言ってくれる人が毎月のようにいて、とてもうれしかったです。こういうことは絶対に書かないタイプなのですが、そして私は文章で読ませるタイプの書き手ではないと思ってきたのですが、この1、2年、自分でも文章が気に入るようになったので書いておこう(大変な年でもあったので、たまには自分を褒めたい)笑。内容の濃さに文章が追いついてきたというか、釣り合ってきた印象で、それが文体になってしっくりきている感じ。これまでとは違う書く楽しさを味わっています。

・日本の大学でフェミニズムを研究している中国人留学生から、『〈姐御〉の文化史』&私が、微博(weibo)で有名?ですよ!と言われておもしろかった。日本にいる中国人留学生や翻訳者によく読まれているのだそう。それと、微博で『群像』の人見絹枝&藤村蝶の長文レビューを書いてくれた方がいると知って、機械翻訳で読んでみたらたしかにすごい熱い文章&反応で…ということもありました。「愛の物語に国籍も時代も関係ない」といった声が読めて、感動しました。レビューを書いてくれた方と少しやりとりしたのですが、そうそうたる顔ぶれの日本文学を翻訳出版している翻訳者・研究者の方で、いつか私の本も翻訳したいと言ってくれてうれしかった。いつか本当にそうなってほしい。




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