2021年が終わろうとしています。
今年も、なんとか暮らせました。お仕事で関わったみなさま、ありがとうございました。
今年のお仕事関係のことを(覚えている限りで)振り返ってみます。
★『大阪朝日新聞』コメント
人気連載「関西遺産」にて、難波の女侠客「奴の小万」を取りあげるとのことで少しコメントが掲載されています。奴の小万は拙著『姐御の文化史』で少し書いたのですが、記者の方が読んでくださったそうで取材を受けました。
・「歴史家・山川菊栄のオーラルヒストリー」を寄稿しました。よく書けて気に入っているのでぜひ読んでいただきたい記事です。この記事もそうですが、これから書いていく女性史関係の記事では、戦争について意識的に言及していきたいと思っています。
★オンラインイベント「エトセトラトーク」第1回に、大橋由香子さん、石川優実さんと出演しました。石川さん責任編集の『エトセトラ』vol.4女性運動とバックラッシュの刊行に関わるイベントです。石川さんは私と同じく幕末好きで、終了後のやりとりで『新撰組!』のお話をしたのもよい思い出です。
・連載「ここは女を入れない国」寄稿。甲子園をテーマにしました。連載が韓国ドラマということもあって、当時見て感激した『野球少女』にも言及しています(映画ですが)。
・連載では「山と女人禁制」前編。ほか、女子相撲選手の今日和選手インタビュー記事、エッセイ「スポーツに自由を見た女性たち 強さを入り口に」を寄稿しました。
今年は東京五輪が強行されたこともあり、スポーツとジェンダー、オリンピックのことをよく考えた年だったと思います。この号の責任編集である井谷聡子さんのご著書も拝読したり(おすすめ!)、私もいろいろと自分の中で考えが更新された気がします。
自分が関わっている媒体で毎号、楽しみな本というのは本当に久しぶりで、改めてありがたい仕事だなあとしみじみ。
編集を担当しました。とても勉強になる仕事です。最新号は「東京五輪は何をもたらしたのか~フェミニスト視点で振り返る」。今年の締めくくりにドンピシャな特集です。
★その他、この2、3年取り組んでいる自治体史での編集・執筆作業も進んでいます。来年は刊本の編集も控えています。
★刊行から2年経った『姐御の文化史』ですが、今年も読んでくださった方々からうれしい連絡をいただき、仕事につながったりつながりそうだったりで、とてもありがたいです。遠くから敬意を抱いていた意外な方から声をいただけたりして、書いてよかったなあ、もっといい本を作っていきたいなあと、胸が熱くなりました。
大好きなジュンク堂池袋本店で「ジェンダーで読みとく日本史フェア」で並べていただいたのもうれしかった! 私の本って書店のフェミ本フェアに並ぶことが少ないのですが(悲)、このフェアでは、一緒に並んだ本がどれも熟読して勉強させていただいたものばかりで、とても光栄でした。書いてよかった…。
★そして、『WOMEN WARRIORS』翻訳出版にようやく取りかかれたことも大きいです。来年はこれを無事に刊行するのがまず目標。
ほかにも新しい仕事ができそうで楽しみです。
出したい本の企画もたくさん抱えてはいるのですが、ままならない身一つ、肩と腰と心をいたわりながら、でも楽しく社会に一撃を与えながらやっていきたいですね。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
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